2014年9月16日火曜日

路上音楽家のブログに少し共感

「現代ビジネス」というサイトに、投げ銭で暮らすストリートミュージシャンの記事がありました。

阿部大登さんという、僕と同い年くらいの方の様です。ヴィオラを演奏されている様です。

生活保護を受給する事になった理由や、現在でも路上で生活されている理由に関しては、

全然僕と違うみたいで、インタビューやご自身で書かれているブログを見ていると、

自分の意思で路上生活を続けていらっしゃる様な感じがしました。

僕はどちらかというと路上生活を自分の意思で継続する事に対しては否定的でして、

使える制度を使えるだけ使って早く社会復帰した方が良いと考えています。

なので、「こういう人もいるんだなぁ」程度の気持ちでインタビューやブログを読んでいたのですが、

「STORYS.JP」というサイトに阿部さんが綴った文章の一部が気になりました。



まず阿部さんがサラリーマンを辞めてから生活保護受給に至った経緯が詳しく書かれています。

この経緯に関しては多分色々な意見を持つ方も多いかもしれないですね。

そしてその後、生活保護を受給してからのお話が続くのですが、

その中で、「就労支援」というキーワードが出てきます。

僕も以前「役所の就労支援はあまり意味が無かった」という記事を書いてますが、

大体どこも同じ様な状態なんだなぁと改めて思い直しました。

どういう制度なのかを簡単に説明すると、

就労する意思がある・就労出来る可能性がある受給者に対し、

就労カウンセラーさんとの週一回程度の面談が行われます。

そして、本人の経歴や年齢等を考慮し、就労出来る可能性の高そうな求人情報を教えてくれる。

一応そういった建前の制度なのですが、実際は何の役にも立ちませんでした。

上で紹介した、阿部さんのSTORYSにも同じ様な記述があります。

>そちらが出来る事はタウンワークの切り抜きを作って見せるだけだし、
>こちらの話はいっさい聞いてくれない。
>あなたたちの就労支援というものは、ちっとも役に立たないじゃないですか!

どこの地域でも恐らく同じなんでしょうね。。

僕の場合もそうでした。

週一回カウンセラーさんとの面接があるのですが、

ハローワークでの求人情報を印刷しただけ・求人誌をコピーしただけの資料(?)を渡されるのみ。

もちろん自分で求人情報を検索するという事自体が苦手な方もいらっしゃると思うので、

それ自体はステップの一つとして重要だとは思います。

ですが、僕自身ハローワークに通い、求人サイトにも常に目を通していたので、

「カウンセラーさんしか持っていない情報」というのが無かったんですね。

これだったら自分で求人サイト見て勝手に応募した方が早いと判断し、

結局そのまま自分で仕事を見つけました。

就労出来そうな人に対しての就労カウンセリング自体は凄く良い制度だと思うのですが、

名前だけ立派で中身が全くない制度なので、

「勿体ない制度だなぁ・・・」とつくづく感じてしまいました。

2005年から始まり、もう10年近く運用されている制度なので、もう少し良くなればと思います。



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