2014年9月25日木曜日

声のあげ方すら分からない弱者が死んでゆく

「母親が中2の娘殺害か 2年以上家賃滞納 無理心中図る?」(msn産経ニュース)

2014年9月24日付のニュースです。(17:08)

千葉県の県営住宅の一室で住人の中学二年生の女の子が遺体で発見されたそうです。

発見したのは、千葉地裁八日市場支部の執行官。

二年以上家賃の滞納があり、部屋の明け渡しの為に千葉地裁の方が訪れたという事。

遺体には首に絞められた痕跡があり同居する40代の母親が、

「一緒に死のうと思った」と話している事から無理心中を図ろうとしたと警察は見ているとの事。


こういう話題になると、「何で生活保護受けなかったの?」という意見が出ます。

何故でしょう。

県営住宅って基本的には「収入が一定の基準以下」の人しか借りれなかった覚えがあったので、

千葉県庁のサイトにアクセスしたところ、やはり「収入が法令に定める基準以下の方」という文が。

そしてこの殺害したお母さんも、生活保護の申請はしていたと報道されています。

「中2の娘殺害容疑で母逮捕 生活保護を相談」(msn産経ニュース)

最初の報道から3時間後、20:30分の記事です。

容疑者である母親は、昨年4月に市の生活保護の窓口で制度の説明は受けたが、

申請せずに帰っていたとの事です。


「何故申請しなかったのか?」と考えても本人にしか分かりません。

僕も最初の報道を見た時、

「やはり制度が必要な人に制度の内容が知れ渡っていないのかなぁ」

なんて思ったのですが、二度目の報道では生活保護の説明を受けていると報道されました。

生活保護が必要な状況になってもなお申請したくない理由があったのかもしれません。

「助かるハズの人が助からない」凄く後味が悪いですが、

外野が気軽にああだこうだ言える話題でもないのかもしれませんね。。


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