そのうちの一つ、「Gハウス」に向かった。
外観は京都駅周辺によくありがちな普通のゲストハウスという感じ。
が、中に入ると・・
臭い。猛烈に臭い。
入り口の時点で、足の裏の匂いがキツくなった様な匂いに包まれ、
思わず「ウッ」となってしまった。
これはとんでも無い所に来てしまった・・・
呆気にとられていると、
ネームプレートを付けた50歳前後くらいと思われる男性がやってきた。
「簡単な面談だけさせてもらうね」との事。
その男性は「ケースワーカー」と名乗った。
役所にもケースワーカーという肩書きの人がいるみたいだが、
役所の人とは所属が違う様な事を言っていた。
部屋に通されると、四畳くらいの縦長の部屋。
布団が二枚ある。
この部屋に二人で生活・・・
ケースワーカーの男性にこれまでの経緯を話した後、生活保護申請の予定を聞かれた。
とりあえず、社会福祉協議会の住宅手当を申請して、無理だったら働いて部屋を借りたい。
と伝える。
生活保護は受けたくなかった。
今までだってちゃんと働いて来たんだ。絶対自力で這い上がってやる。
そう思っていた。
ケースワーカーの男性が言うには、
一時宿泊所の利用は原則一週間という事になってるが、
週末に役所に電話をして、「延長したい」と伝えればほとんどの場合もう一週間使えるらしい。
あまり長い事滞在されても困るけど中には半年近く住んでる人もいるとの事だった。
もし住宅手当の申請が通らなかったら僕もそうなるのだろうか・・・
そうこうしているうちに、僕の行く施設が決まったらしい。
僕が入所するのは、「Wホテル」という施設。
区内に3箇所ある施設の中で一番ちゃんとした所らしい。
ホテル?そんなちゃんとした施設に入れるのか・・
びっくりして色々聞いてみると、
・元々は一般向けのホテルで、一般のお客さんも普段利用している。
・2フロアくらいを役所で借り上げて、そこに住居喪失状態の人を入れている。
・部屋は10畳程度(1部屋に1人~4人で住む)
・風呂トイレ付(ユニットバス)
・エアコン付
・TV付
・部屋の清掃はホテルのスタッフさんが行う
・三食食事付(朝はパンと牛乳、昼・夜はお弁当が出る)
・門限無し
と、いう感じ。
タコ部屋みたいなのを想像してた僕は何だか申し訳なく思った。
一刻も早く社会復帰しなきゃ・・・
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