2012年6月27日水曜日

役所の就労支援はあまり意味が無かった

生活保護受給者が労働によって生活保護から脱するのは難しい。

6月25日発売の「週刊ダイヤモンド」によると、

生活保護受給者が就労し、保護から脱するのは全体のわずか2%だとしている。

(関連記事:「週刊ダイヤモンド」の生活保護特集を読んだ感想


2005年から厚生労働省が、

自立支援事業「福祉から就労」を開始している。 (参考リンク:雇用と福祉の連携

役所の福祉窓口等が、就労の可能性のある受給者をハローワークやカウンセラー等に紹介し、

何とか就職までもっていこうとするものだ。



僕もこういった制度を役所の福祉窓口の方から教えてもらい、

しばらく利用していた。

だけど、僕には何の意味も無かった。


僕が受けた就労相談の流れとしては、

①役所内の「キャリアカウンセラー」という人物を紹介される。

②1回目の面談。希望する職種等の聞き込みが行われる。

③履歴書・職務経歴書の提出。

④2回目の面談で、希望する職種に関係しそうなハローワーク発行の求人票や、

求人誌のコピーを渡される。

⑤以上

という感じである。


基本的に、一週間に一回キャリアカウンセラーとの面談があるのだけど、

毎回、求人票や求人誌のコピーを渡されるだけ。

これなら自分でハローワーク行ったり求人誌読むのと同じだと思った。

毎週、決まった曜日に面談を行うので、あまり行動力の無い人や、

動くきっかけが欲しいという人には良いのかもしれないけど、

自分で就職活動が出来るという人にとってはあまり意味の無い制度なんじゃないかなぁ。

そして、キャリアカウンセラーさんが持って来る求人票の半分くらいはパートだった。

とりあえず職に就かせれば何でも良いという感じなんだろうか。

もっとも、地域差はあると思うので、例えば東京の自治体の窓口なんかは、

もっと具体性のある事をしているのかもしれないけども。

1 件のコメント:

  1. 東京都も同じですね。

    基本的には、自分から動いていくのが
    いろいろな意味で良いかと思います。

    ただ、就労支援の施設で直に対応している就職口は、
    確実にこちらが生活保護者だと認知しているので、
    貧困ビジネス系か、それスレスレの所がけっこう多いです。

    ハローワーク経由でも、福祉事務所に関係している。
    という情報はどこからか漏洩している場合があるようですね・・・。

    生活保護受給者を悪く言う人は、どういう立ち位置の人なんだろうな、と思います。

    低賃金でも生活保障されてるから、便利なリソースとして、使われる。
    しかなかったりします、現実的に。

    いわゆる「普通の暮らし」に戻るための敷居は、けっこう高いと感じます。

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