もちろんその人達はみんな生活保護狙い。
みんな、暴力団の正式な構成員ではなかった。
「後ろ盾」「ケツ持ち」色々言い方はあるみたいだけど、
そういう形態での付き合い方をしている様だった。
前科があると、生活保護は受給しやすい。
何故なら、就職が難しいから。
例えば、刺青が入っていたり、
職歴が無かったり。
ネットで検索して犯罪歴が出てくる程の罪じゃなくても、
就職の際の簡単な身辺調査でバレてしまうとか。
もちろんそれは言い訳でしかない。
そういう状態でも働ける場所はいくらでもある。
でもこういった理由を挙げて、「だから就職出来ないんですよ」
と言われると、どうしようもない。
前科がある人の中には当然、
工場とかに何とか就職して再スタートしている人も多いとは思うけど、
簡易宿泊所に入ってる前科持ちは、みんな生活保護狙い。
そしてもう一つの理由が、再犯防止。
こっちの意味合いの方が、ひょっとしたら大きいのじゃないかとも思ってしまう。
お金に困って強盗・詐欺・覚せい剤の売買等の犯罪行為を行われるよりは、
生活保護を渡しておとなしくしてもらおう。という事なんだと思う。
そして、生活保護受給者の家には、大体1~3ヶ月に一回くらいの頻度で、
役所の人間が家庭訪問に訪れる。
ある程度は監視出来るので、野放しにしておくよりは良いのかなと思います。
「前科持ちだと生活保護が受給しやすい」と聞いて、
「そんな馬鹿な話があるか」と僕は一瞬思ってしまったんですけど、
確かに野放しにされて地域の治安が悪くなったりするよりは、良いのかなぁと思いました。
でも、「生活保護を受けてるからおとなしくする」という前科者も少ないのかもしれないです。
僕が宿泊所で出会ったチンピラ達は、
「生活保護費もらいながらちょっとゆっくりして、しばらくしたらシノギかけるねん」
と豪快に笑ってました( ゚д゚)
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