「フードスタンプ制を導入するべきだ」
という話をよく耳にします。
フードスタンプ(Food Stamp)とは(Wikipediaより抜粋)
>アメリカ合衆国で低所得者向けに行われている食料費補助対策。公的扶助の一つ。
>形態は、通貨と同様に使用できるバウチャー、金券の一種。
>一般のスーパーマーケットでも使用できる。対象は食料品であり、
>タバコやビールなどの嗜好品は対象外となる。
>このため、嗜好品を購入しようとする者が、
>フードスタンプを売買する例が報告されており問題視されている。
>換金、売買などの詐欺が横行し、問題になっている。
フードスタンプと聞くと、僕はこの曲を思い出します。
映画「8mile」の主題歌、EMINEMの「Lose Yourself」という曲です。
この曲の中に、
俺には9時から5時の仕事はできないし/家族に穏やかな暮らしなんてさせてやれない
フードスタンプじゃオムツも買えなんだぜ
というフレーズがあります。
初めて聴いた時は、僕はまだ高校生だったので、
何となくでしか理解出来なかったのですが、
今ではゾッとするくらいリアルに感じます。
日本もアメリカの様な超格差社会に突入して行くのかと思うと、
物凄く怖くなります。
エミネムもそうですが、
「極貧の環境で産まれ育った」というのは本人の責任ではありません。
貧しい家庭・親がいない・親がオカシイ等々、色々な話を普段聞きますが、
それは子供のせいではありません。
そして昔は、そういった少し特殊な環境で育った人でも、
仕事が出来ました。働く場所があったのです。
でも今は少なくなって来ています。
昨日のエントリ(生活保護費より最低賃金が低いというのは昔からだった)でも少し触れたのですが、
今まで、割と良い待遇で働いていた層の人達が、
最低賃金での労働や、低賃金での労働に流れ込んでいます。
身元保証人がいない人や、大学を出ていない人達が働く職場というと、
まず工場や物流や土木関係の仕事をイメージする人が多いかと思いますが、
そういったいわゆる「ブルーカラー職」のアルバイトにまで、大学卒の人が流れ込んでいる状況です。
そうなって来ると、
少しワケ有りな人が仕事に就ける機会というのが減ってきます。
こんなご時世ですから、
企業も「どうせ雇うのであれば少しでも不安材料が少ない人の方が良い」
と考えるのではないでしょうか。
「俺には9時から5時の仕事は出来ない」
この歌詞が物凄くリアルに感じてきます。。
関連記事:ホームレスが奮い立たされた日本語ラップ
0 件のコメント:
コメントを投稿