「生活保護が浮いて見えるのは、世の中が地盤沈下したせい」派遣村"村長"の湯浅誠氏がナマポ・バッシングを斬る(2012年7月17日配信)
>生活保護費よりも最低賃金が低いというのは、実は前からそうなんですよ。
>日本の最低賃金はもっと低かったですから。これまで随分、上がった方ですね。
>ただ、これまでは問題にならなかったんですよ。
>というのは、最低賃金で働いてる人が、さほど多くなかったからです。
>ただ、地方に行けば結構いたんですが、それは主婦パートの賃金だったんですね。
>ちゃんと夫にきちんと収入があって、
>お小遣い賃金ということで「賃金が低くても問題ない」と思われていたんです。
>「最低賃金が低い」という事実に、社会の関心が向いたことが実は、あんまりなかったんです。
>ところが、最低賃金で働く人が次第に増えていったわけですよ。
>今は東北とか地方に行くと、ハローワークで正社員ということで紹介されていっても、
>実際には最低賃金でフルタイムで働くことになる。
>いわゆる正社員と呼ばれる人でも、
>最低賃金にへばりついて生活する人たちが出てきたんです。
>「俺らがこの暮らしなのに何だ!」ということで、
>最低賃金と生活保護費の比較が切実な意味を持つようになってきたんですね。
>この図式自体は前からあったけど、
>生活がかかっている人が少なかったから問題にならなかったんです。
ちょっと前まで、最低賃金で働く層というのは、主婦パートか学生が多く占めていました。
ここ何年かで雇用が不安定になって来て、
本来なら最低賃金で働いていなかった層が最低賃金で働かなければならなくなっています。
僕もホームレスになって、日雇い労働で色んな現場に行ったけど、
主婦パートに混ざって、元気な30代くらいの男性のパート従業員をよく見ました。
上の図は、東京都の最低賃金の推移を表したグラフです。(参照リンク:年収ラボ)
確かにずっと上がり続けてますね。
ずっと上がってはいるのですが、
最低賃金で働く人が増加しているというのがポイントだと思います。
今まで、最低賃金で働いている人というのは、
「旦那さんの稼ぎがある主婦」
「実家暮らしの学生やフリーター」という人達がメインだった為、
「生活保護以下の最低賃金なんかで働いてられるか!」なんて意見も出なかったのが、
「本来ならばもっと良い給料をもらっていた人達」が、
最低賃金での労働にどんどん流れ込んでしまっているんですね。
なので「逆転現象」なんて言い方をする人が出てきたと。
でも、逆転なんてずっと昔からしてたんですね。
現在、最低賃金での労働に生活がかかっている人が増加しているので、
やはり生活保護費よりも最低賃金を上げて行く様にしないと、
どんどん状況が悪くなって行く人が増えそうですね・・・
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