ネカフェ難民が全国で何人いるのかという正確なデータは無いらしい。
何年か前の厚生労働省の発表では、5400人という数字が出ていたけど、
あまりあてにならない様に思います。
何故なら、ネカフェ難民は路上生活者と違い、実態が掴みづらいのです。
一定の場所にいる訳でもなければ、身なりもそれなりに綺麗にしている人が多いです。
「ネカフェ難民」と言っても、サウナ・試写室等、色々な場所を転々としている人も多いです。
宿泊費があるので、当然収入がある人がほとんどです。
多くの場合は、日雇い労働をしているのだと思います。
一見、普通の人に見えるのに、実はネカフェで寝泊まりしている、という人も多いです。
収入はある。でも宿泊費や食費に使わなければいけないから、貯金が出来ない、
貯金が出来ないから家も借りれない。というループに陥っている人がほとんどです。
じゃあそのループから抜け出すにはどうしたら良いか。
僕が思いつく限りでは次の二つです。
①寮付きの職場で仕事をして、お金を貯める
②セーフティネットを利用する
そもそも、ネカフェ難民には頼れる人はいません。
実家に帰るとか、友人宅でしばらく泊めてもらうとか、
そういった選択肢が無いので、ネカフェ暮らしをせざるを得ないという人がほとんどです。
もちろん、お金を貸してくれる人もいないでしょう。
まず、①の「寮付きの職場」ですが、
水商売以外だと、工場等が多いかと思います。
web上の求人サイトで検索したら、時期によりますが、いくつかヒットすると思います。
勤務時間が長かったり、体力が必要だったりして、少ししんどいかもしれませんが、
ネカフェ難民を続けるよりは、希望があります。
ただ、働く前に、寮の家賃・電気代・ガス代等の確認はしておくべきです。
寮付きの仕事が決まったは良いけど、給料のほとんどが家賃等で持っていかれる様だと、
仕事が無くなったらまたネカフェ難民に逆戻りしてしまいます。
数ヶ月働いたら、いくらくらい貯金が出来るか。というのを考えなければいけません。
ただ、僕もホームレス時代に幾つか応募したのですが、
雇ってもらえませんでした。
このご時世なので、応募が殺到しているという事もあるようです。
寮付きの仕事が見つからなかった場合、
すぐにセーフティ・ネットの利用を考えた方が現実的だと思います。
・「総合支援資金」「住宅手当」(共に厚生労働省主体の制度です)
・生活保護
この二つの利用を検討するべきです。
ネカフェ難民に一度堕ちてしまうと、根性ではなかなか抜け出せません。
日雇い労働はいつ仕事が無くなるかも分かりませんし、
日当から食費・ネカフェ代を捻出するとなると、まず貯金なんて出来ません。
誤解されている人も多い様ですが、住居が無くても、
セーフティ・ネットの利用は可能です。
ハローワーク・役所でも資料等がもらえますので、
時間のある時に一度相談してみるべきだと思います。
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